Shu-Thang Grafix個展「Click & Stroke」
ヤマハ発動機「125ccスクーターの魅力」サイトで、<ダンディー伊達先輩のイケてる125ccスクーター講座>のイラストを描いていただいたShu-Thang Grafixの浦野周平さん個展「Click & Stroke」に行ってきましたよ。
『R25』の「スマートモテリーマン講座」をはじめ、浦野さんのイラストはいろんなところで目にしますよね。70年代アメリカ映画に出てくる癖のある脇役みたいな大人のヒゲ男。イケてると信じてるのに、どっかずれててクスクスッと笑ってしまう。ダサさとクールさの絶妙なさじ加減に「うまいなー」といつも感心してしまいます。
ずっと聞いてみたかった質問を会場で浦野さんに投げてみました。 このテイストに行き着いたのは何がきっかけだったのでしょう?
返ってきた言葉は「時代を超えたものをやりたくて...」
きっと僕は「どういうこと?」って顔をしていたのでしょう。 つづけて説明してくれました。
「床屋に何年前から張ってあるかわからない ニヒルな顔つきで決めた男性のポスターがあるじゃないですか。」
ああ。そういうことか!
「カッコいい男性モデルの写真なのに、どこかダサくて、今の時代じゃないんじゃないか?と思っても、今でもそういう写真が使われてるし。時代を超えてるなって思ったんです。」
なるほどです。たしかに床屋の男性モデルのポスターは、独特な世界観を持っています。 決めてるのに、どっかダサイ。でもその勘違いしたセンスは、尖った感性を一方的に押しつけられるよりも、親しみやすさがあるんです。そこですね、浦野さんのイラストが求められる要員って。男ってだいたいそういう生き物だったりしますからね(笑)
この個展は28日(日)まで六本木・ギャラリー東京バンブーで開催しています。 また一緒にお仕事ができる企画を通さないと!ですね。
■浦野さんのBlog「Shu-Thang-Grafix」:http://shuthang.exblog.jp/
written by TZK:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。