「FireFox 3」ダウンロードした?
日本時間6月18日午前2時、Webブラウザー「FireFox3」が世界同時公開されました。
「を、気が利くねぇ」という細かい機能追加もありますが、一番の売りはWebページの表示が速くなったことと、表示品質が向上したこと。(個人的にはSafari3の方が表示も速いし、表示品質も上だと思うけど)まぁ、細かいことは、「CNET」「WIRED VISION」などにいろいろ記事がありますから、そちらにお任せいたしましょう。
「FireFox3」公開にあわせて、24時間以内に最多ダウンロードされたソフトの世界記録に挑戦する「ダウンロード・デイ」なるイベントが開催されました。
結果は、全世界で8百万回以上のダウンロードが行われ、見事記録達成。
草の根的企画ながら全世界同時時間のネットイベントとして、話題性をしっかり提供できたようです。
「ギネス世界記録への挑戦にご協力ください」という呼びかけが、ちょっとうるさいなぁと感じた人も中にはいたようですけど(苦笑)
Webブラウザーで、圧倒的シェアを誇るのは言わずと知れた「Internet explorer」です。
シェアに対抗できるインパクトある数値はないかと考えたら、相対値でなく絶対値、つまり1日でダウンロードされた回数で勝負するのは、なるほどねーです。
では、シェアでいったら「FireFox」はどれくらいなんでしょう?アクセスログからみると、だいたい20〜30%くらいじゃないでしょうか。
Net Applications調査によれば、「FireFox3」公開48時間以内で市場シェア6.2%を達成したらしいです。
1日でダウンロードされたソフトという条件での数字は絶対的ですが、シェアとなるといろいろ疑問もわいてきます。大多数のコアユーザーではないにしろ、いくつかのブラウザをインストールしているユーザーもいます。どれがメインブラウザなのかは、アンケートなどによらないと分かりません。ダウンロードされた回数とよく使われているブラウザとは、必ずしも一致はしないかもです。
それでもWeb制作者にとっては、Web標準準拠を推し進めていくために、次世代ブラウザ「Internet explorer 7」「FireFox 3」「Safari 3」「Opera9.5」のどれかを使ってるユーザーがほとんど、という世の中になってくれればいいなとは思います。
iPod touchからのインターネット接続では、圧倒的にフルブラウザへのアクセスが多いそうです。
iPod touchのブラウザは「Safari」。ケータイ用のフルブラウザとしてには「Opera」が使われています。PC用ブラウザの覇権争いは、次世代ブラウザであれば好きなもの使えばいいじゃない?という段階になったので、次はモバイルからのインターネット利用とのかねあいかな。
モバイルのインターネット利用がPCに近づいてフルブラウザが当たり前になると、現在の何かしようとするとお金のかかるケータイ用サイトはどうなってくの?ってね。またPC用はさらにリッチに、ケータイ用はシンプルにしながら、同一ソースでどこまで対応できるようになるかってね。
written by TZK:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。