「〜いただけます」という表現
僕の妻と義父は、日本語にうるさい人です。
だったらもっと日本語うまくなれよ、と突っ込まれそうですが、
日本人離れしたアジア顔をしているので、ごめんしてください(笑)
企業サイトでよく目にする「〜していただけます」という表現。
その日本語にうるさい妻は、
「日本語的におかしい!<〜いただけます>は<〜する>の尊敬語でなく
<〜してもらえます>の謙譲語で、相手に対して押しつけがましい!」
と不快をあらわにしております。
たとえば<ご覧いただけます>というような表現は、<見てください>ではなく、<見てもらえます>というまわりくどい言い方の謙譲語となっていて、そう言われると妙に感じます。
この場合「ご覧になれます」か「ご覧ください」と使うべきなのです。
でも「〜いただけます」という言い方は、Web的日本語として、違和感を感じなくなっていませんか?
僕の場合は妻の検閲があったおかげで、「〜していただく」を使わないように気をつけてはいるんですけど...
そうなるとかえって「〜していただく」を多用した文章が気になってしまって。
そもそもは、ワイドショーなどでよく使われた「間違った敬語」らしいです。
何にでも使えて便利なので、オトナ語として定着したと考えればいいのかな。
written by Hidden:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。