プロフェッショナル
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」をよく観ます。
ある分野のTOPに位置する人物の姿を、仕事の現場に密着して、
仕事ぶりや人生教訓を映し出すドキュメンタリー番組。
今年のはじめにオンエアされたイチローの回なんて、
それはもう、ありがたく拝見したものです。
その道でお金をいただいていれば、一応その道のプロと言えますが...。
ぼくらの世界では、突き抜けた成功例をたま〜に生み出すよりも、
確実に70点以上の出来を生み出すことができる人こそ「プロ」である、
と先輩方から言われたりしたものです。
(基準になる点数は60点〜80点の間で、人によってさまざまでしたが)
ぼく自身が知る世界といえば、Web業界、グラフィックデザイン業界、
VP制作業界、そして趣味でやってるストリートダンス業界くらいなんですが、
そこでの経験則とNHKの番組とを合わせて導かれる結論として、
「求められる結果を出すために、自分を高める方法論を自分でつくりだせる人」
がプロと呼べるのではないかと思うわけです。
なにをどうするべきか、の勘どころを心得ていて、
そのための努力、思索、トレーニングを、当たり前のものとして自分に課せる人。
誰かから言われたことをするだけじゃ、ダメ。
言われたこと以上の結果を出せないと、ダメ。
はじめからは無理な話。失敗を乗り越えた体験の多さも必要。
かといって、年齢がいってないとなれないものでもない。
「覚悟」ができているかどうか、なのかな...
その「覚悟」を忘れないための「気合いの言葉」が、
番組名でいう<流儀>なのかもしれないって。
ぼくらはお客様の前では「プロ」の顔をしているわけだけど、
ちゃんと「プロ」をやっていけてるのかな、と振り返る機会をも
この番組は与えてくれます。ありがたや。
written by Hidden:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。