2006年の実績紹介
NHKの放送と一体となって活動する社会福祉法人・NHK厚生文化事業団。サイトのフルリニューアルに際して、アクセシビリティに重点を置き、サイト全体をMovable Typeで構築することで、更新性を飛躍的に高めました。
アクセシビリティを最優先させたサイト制作は、私たちにとってもはじめての経験でした。全盲のネットユーザーの方に協力をお願いし、アクセシビリティに真正面から取り組む機会を得られたことは大きな財産となりました。
Movable Typeを使ったサイト構築とWebのアクセシビリティについては、事業団の担当の方が熱心に勉強してくださいました。その熱意もあって、サイト公開後すぐに記事の更新をスタートすることができました。
サイト全体をMovable Typeで構築するにあたり、コンテンツを大きく2つのタイプに分けてページ作成しています。
更新が頻繁にあるコンテンツは、1エントリーの作成で記事ページと同時にインデックスページへの掲載を行います。エントリーのレイアウトは、「TinyMCE Plugin for Movable Type」によってWordライクに行うことができます。
更新の少ないコンテンツは、1エントリーで複数ページの同時更新を実現しながらも、CSSの簡略化にこだわらず、ページごと内容にあったレイアウトで構成しています。
読み上げソフトによって混乱が起きないよう、誤読の恐れがある表記は書き換えたり、画像のalt表記をページの流れを配慮して考えました。ページのはじめには、本編へのジャンプを設け、サイドバーやグローバルナビゲーション部分を毎回読み上げることを避けました。その他、全盲のネットユーザーの方からの意見を参考に、知識レベルでは気づかない配慮に努めました。ページのカラー設定は、3種の色覚異常チェックを行い、色の差が不明瞭になる部分を避けました。
Movable Typeの管理画面
1つの案件は1つのエントリーで管理します
記事の装飾は、用意したCSSを割り当てて統一感を
記事のレイアウトは、「TinyMCE Plugin for Movable Type」によってWYSIWYGで行えます。しかし、サイト全体のデザイン設計に基づいた統一感のある見せ方を、担当者なら誰でも行えるように、CSSのプリセットを用意しました。<p>
で囲まれたブロック内にカーソルを置き、スタイル・メニューから該当するCSSを選択すると、指定された装飾が施されます。
サイト構造の解説と更新方法をまとめたマニュアルPDFを用意し、サイト運営にかかわる職員のみなさんが集まって、実際に使用するマシンを使ってレクチャーを開催しました。